skip to Main Content
今年度初のFWは、仰木へ!

今年度初のFWは、仰木へ!

202071日、1年生の地域実践基礎演習の授業にて、今年度初のフィールドワークに出かけました。天気は雨の予報だったので少し心配していましたが、午後には陽が差してきてひと安心。

初のフィールドワーク先は『仰木』です。

遠くに琵琶湖、三上山を眺めながら仰木へ向かう。

成安造形大学から西へ歩いて20分。このみ公園を抜け、坂道を上がっていくとひらけた景色が現れます。棚田を見渡すさっぱりした眺めにシャッターを切っている頃には、もう仰木に到着です。

道の脇には満開のあじさい、手入れされた小さなほこら、ひょっこり顔を出した飛び出し坊やの看板、畑、棚田、神社、また坂道を登って下って、ご近所の方と軽くご挨拶させていただいて、気がつけばすっかり仰木の土地に親しくしてもらっているようなフィールドワークでした。

道すがら、おじゃまさせて頂いた『地元野菜の直売所・わさいな~仰木』では、今の時期に直売所の方たちが気になっていることについて、お話を聞かせていただきました。

『わさいな~仰木』で私たちに対応してくださった辻さんからはこんな言葉が、、「7月から始まるレジ袋の有料化、皆さんはどう思われますか?」

今でこそ、スーパーへの買い物では習慣になっているマイバッグ。利便性の面、見た目、習慣、エコの観点から、学生たちそれぞれの思いつきがわっと拡がりました。

「ふらっと立ち寄った直売所やコンビニではレジ袋があった方が便利だよね。ビニル製の袋があったら、ゴミ袋にも出来るし。」

「紙袋だったらカッコいいんじゃない。」

「でも、野菜は濡れてたり、重たいから、紙袋は使いにくいかも。」

「新聞紙で包んでたよね。」

「風呂敷持っていくとか。」

・・・

わさいな〜仰木にてアイスコーヒーをご馳走してもらいながら辻さんのお話に耳を傾ける。

『わさいな~仰木』のイチオシわさいな~弁当についてもご紹介いただきました。

お米が美味しいこと。周りに広がる田畑で採れた作物が使われていること。

だんだんお腹が空いてきました。

コロナの影響により、成安造形大学への訪問販売がまだまだ難しい状況ですが、だからこそ土日には『わさいな~仰木』の直売所に足を運びたいな~と、思いました。

“わさいな〜弁当”

次に、仰木の氏神様であります小椋神社に行きました。

小椋神社ではちょうど、茅の輪くぐりがありました。例年なら4月に行くので見ることができません。今年はコロナ禍ということもあり、仰木のフィールドワークがこの時期(7月1日)になったことから茅の輪くぐりに出会うことができました。

茅の輪くぐりとは「茅(かや)」でつくった人の背丈程の輪をくぐり、厄(やく)を払う神事です。(今年はまさに疫病退散です。こうやって機会をつくってくださったとしか考えられない!)

これは630日(夏越しの払え)と1231日(年越しの払え)の年に2回あります。左足から入って輪を左回りに、次に右足から入って輪を右回りに八の字を描くようにして3回づつ回り、輪の正面で祈祷します。

小椋神社にて「茅の輪くぐり」です。

わさいな〜で出会った辻さんは6月30日に仰木の氏子さんたちと阿闍梨さんとで神事を行った様子の写真を見せて下さいました。

早速、拝殿前にある茅の輪の前で学生たちにその話をすると、みんなで茅の輪くぐりを行いました。

また、小椋(田所)神社本殿にて全員で参拝しました。私は「四年間、刺激的で面白い学びがみんなで持続できるように」と闇龗神(くらおかみのかみ)の前でこっそり拝みました。闇龗神とはこの地に豊かな水の恵みをもたらす神の名前です。ちょうどここから西へ、山裾の際に湧水が湧いており、その水が祭神闇龗神(滝壺神社)と呼ばれています。小椋神社の奥宮に当たる場所であり、仰木の地の始まりを意味しています。

成安造形大学地域実践領域で学ぶにあたり、まずはこのことを知ることが大事だと私は考えています。

また、拝殿横の三本杉を紹介しつつ、1本無いことに気付く学生に対し、一昨年の台風で倒れながらも、社殿に被害がなかったことを伝え、神社を後にしました。

招聘教授の上坂達雄さん宅にあげていただき、仰木の暮らしについてうかがいました

その後、「仰木地区活性化委員会」会長の上坂さんのお宅に訪問させていただきました。

飾られている大津絵や神事の写真を見ながら地元の文化についてうかがったり、稲作の様子を聞いて牛を飼っていた頃の生活に想いを馳せたりしました。6畳の空間で大事に牛を飼っていたお話から転じて話題は「尺貫法(しゃっかんほう)」に。

日本独自の単位である「尺貫法」。私も、詳しい長さ/大きさは分からないけど、なんとなく使っているなあ、という認識でした。

「一升瓶(いっしょうびん)」

「一斗缶(いっとかん)」

「四畳半の部屋」

「食パン一斤」

一度ならず耳にしたことがありますよね。

日本にメートル法が導入される前には、暮らしの中で当たり前に利用されていた単位です。暮らしの中で当たり前に使われ続け、私たちの身体感に寄り添った単位になってしまったからこそ、今でも残っているのかもしれませんね。と、これは同行してくださっていた石川先生のつぶやきですが、、、。

そして、最後に、印象的だったのが初めて食べた「納豆もち」の味と食感。

「納豆もち」なるものの存在を初めて知りました。名前の通り、ぐに〜と伸びるあのお餅の中に、ネバネバのあの納豆が入っています。私にとっては、まさかのコラボ。

気になるお味は、、、。

これを読まれている方にも、「納豆もち」ぜひ食べて欲しいです。

簡単に言うと「あれ、、、、美味しい!」

って感じです。

 

2020年7月2日

レポート:山田真実(地域実践領域 アシスタント)

小椋神社についての解説補足:石川亮(地域実践領域 准教授)

途中、イノシシを飼っている場所を発見して釘づけに!

『わさいな〜仰木』

滋賀県大津市仰木4丁目2−25

毎週土曜・日曜日 10:00〜13:00

*コロナの影響で、変更の可能性が有ります。お弁当や野菜の直売は早い時間で売り切れてしまう場合もあるので、足を運ばれる方は開店直後の時間がオススメです。

 成安造形大学の方針に従い、6月から徐々に対面授業とオンライン授業を並行し、感染のリスクを避けながら研究活動に取組んでいます。

 地域実践領域では6月中旬から徐々に対面授業を始め、毎日の検温と体調管理、行動記録をつけて、「新しい生活様式」に切り換え、体を慣らしていきながら取組んでいます。対面授業が始まってから2週間、学生の体調をみながら、大学近隣の歴史ある集落、仰木のフィールドワークに挑みました。マスク着用は当然のこと、大学が用意した消毒スプレー(1人に一つ)を携帯して常に手の消毒をしながら、必要ならばフェイスシールド(大学が支給)も着用し、注意しています。ソーシャルディスタンスを意識し、様々な人とのより良い距離感を保てるよう日々努力しながら取組んでいます。(地域実践領域研究室)

Back To Top
×Close search
Search