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『近江里山FWプロジェクト』毎年恒例の田植えをしてきました。【プロジェクトレポート】

『近江里山FWプロジェクト』毎年恒例の田植えをしてきました。【プロジェクトレポート】

プロジェクトレポート0522

『近江里山フィールドワーク』もう、田植えの季節ですね!

今年も近江里山フィールドワークの授業が始まりました!

成安造形大学では、プロジェクト演習「近江・里山フィールドワーク」と名付けられた授業科目が開講され、毎年30名の学生が受講しています。

 このプロジェクトでは、大津市仰木地区の住民で組織される棚田保全団体「八王寺組」と連携し、休耕田となっている棚田をお借りして、田植え、稲刈り、脱穀作業などの棚田保全活動と、仰木集落の民俗文化に触れるフィールドワークを行っています。

学生のみなさんは、中山間地域の農業問題や少子高齢社会に直面する農村集落の諸問題を理解しながら、里山という自然と生物、そして人々が共存する空間で、様々な体験をします。

5 月 22 日(日)【仰木 棚田保全活動 –1】. 田植え作業
あちこちの田植えを終えたた田んぼから、カエルたちの大合唱が聴こえてくる季節になりましたね。

成安造形大学の『近江里山フィールドワークプロジェクト』授業の我々も、毎年恒例の田植えをしてきました。

ここは滋賀県大津市の仰木。

この上仰木地区は、特に地形が急峻なところで小さな棚田がいくつも形成されています。棚田の景色がとても美しいです。

大津市仰木地区で棚田の保全をしている「自然文化庭園構想 八王寺組」。
その八王寺組が運営されている棚田オーナー制度に成安造形大学の『近江里山プロジェクト』も参加しています。

今日は、水をはり「代かき」まで行われたこの水田で、田植えをさせていただきます。

しかし、実際には田植えをするまでに、農家さんがさまざまな準備作業を行ってくださっています。
昨年度の稲の収穫後の田おこしに始まり、
春にかけて、種子を蒔き、苗を育て、
田んぼの方では水路など灌漑施設の整備をしたり、溝掘り、畔の修理、さらには除草作業…。
耕うん作業の後に、水を入れて代かきをし、田んぼの泥が均平化させて数日落ち着かせ…ようやく田植えとなります。

まずはテントをたてて、拠点をつくります。
次に、丁寧に田植えの手順やコツをおしえていただきました。

学生の方の中には、「里山時間」という捉え方をしたひともいました。

休憩時間や作業待ちの時間などに、鳥のさえずりや、澄んだ空気、風、足元の昆虫などに気づき、その大切な時間を感じていました。

近代社会は合理的に農村と都市を切り離しましたが、人間が生きる原点である農作物を栽培し、収穫する現場に立ち会うことで、未来社会の暮らしのあり方などを考える大きなきっかけとなっているようです。

地域実践領域の学生たちの一部は、この科目を専門科目として受講しています。

季節はぐんぐん夏に向かっています。
水田の温度が上がり、水路を通じてドジョウやフナといった魚たち、タニシやカブトエビなどのちいさな生き物たちもどこからかやってきます。

時々近くの田んぼの畔に行って、中をのぞいてみなければ!

レポート:加藤 賢治 (地域実践領域 教授 )

山田真実(地域実践領域 助手)

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