実践の学びを語る!3年生インターンシップ報告合評 2025.8.01
こんにちは!
成安造形大学・地域実践領域では領域カリキュラムの大きな目玉として、3年次の長期インターンシップがあります。
今日は、そんな3年生たちの長期インターンシップの前半の発表をレポートします!

まず、そもそも共創型インターンシップとは?
ただのインターンシップではなく、学生が自ら大学の外で何を目標として、何を学ぶのかという計画を立て、インターンシップ先を選び、大学とインターン先の企業や法人・団体とが、共にイノベーションを創りあげるものとなっています。
そこから興味関心の高いインターンシップ先を自ら決め、
前期(5~7月)には、インターンシップ先の様々な仕事を体験、自身の興味関心の深掘り、
後期(9~11月)には、インターンシップ先でイノベーション事業の企画、実践、今後の研究テーマの構築を目指します。
今年は、4名の学生が滋賀県内の3つの法人や企業でインターンシップを行なっています。
学生たちは、週2日、実習先に訪れ様々な業務を行い、毎週木曜日の3,4限目の地域実践演習のクラスで実習報告と研究テーマに繋がりそうなことを発表します。
今日は、そんな学生たちの授業の様子はレポートします。
それでは、早速見ていきましょう!
◎👩子ども✖️自然✖️体験を軸に、教育や地域社会自然とのつながりに興味のある学生
▷琵琶湖の環境を活かしたスポーツアクティビティ体験を提供する企業にて、体験に訪れる小中高生、学生たちのサポートをしながら自身もリーダーシップを発揮し、五感で自然と触れ合うこと、体験に訪れる受講生とのコミュニケーションについて学んでいます。
タイトル:オーパルオプテックスにおける共創型インターンシップの取り組み
〜変化する私と子どものコミュニケーション〜

発表では、実習ノートで「とある一日」を2つ紹介し、体験しに来た生徒やスクール生と関わりを紹介しました。
それらの実習中の体験から、
・五感で感じたプログラムの意味
・受講生・体験者とのコミュニケーション
・琵琶湖を取り巻く環境
・道具を使うことの意味
について大きな学びがあったようです。
前期インターンシップを終えて、経験したことをもとに、受講生への声掛けの仕方や関わり方をチャート化し、振り返り、気づきを得て、後期に向けて子どもとの関わり方をスタッフと共有できるような企画にできないかと模索中です。

当日は、インターンシップ先から日頃からお世話になっているオーパルオプテックスマネージャーの中岡靖雄様にお越しいただき、学生の実習中の様子や、発表を聞いて改めて「琵琶湖がいいところやなと思った」や「道具を使うことでのコミュニケーションに初めて気づいた」というコメントをいただき、後期のプランも面談をしつつ、思い切ってやっててださいと背中を押していただきました。
◎👩食品ロスへの懸念や循環型社会への関心から、廃棄される食材や素材で紙づくりや制作をしてきた学生
▷滋賀を代表する和洋菓子を製造する企業にて、廃棄食材や草木、土などをどう循環させていくかを学ぶとともに、それらを使った製品やパッケージづくり、農資材づくりにどう繋げるか模索しています。
タイトル:キャンディーファームにおける共創型インターンシップの取り組み
〜キャンディーファーム観に翻弄される〜

発表では、実習先の多岐にわたる業務をこなしながら心が動いたことを、写真と文章、得意の変顔イラストを用いて、分かりやすく詳しく紹介し、会場を沸かせました。

どんな学びがあったか?
「つながり」「資源の再利用」「循環社会、自然への挑戦」の3つのキーワードを挙げ、それぞれの学びと考えを述べました。
筆者は、アシスタントとして毎週の実習報告を聞かせてもらい、毎回新しい作業内容や知識を得て、こっそり自分のプライベートにも取り入れさせてもらっていました。
自然の中、企業で体験したことを元に
今後は、企業側から出された課題に取り組んだり、自身が元々から興味のあったパッケージ作りをしたりして最終のイノベーションプランを練り上げます。
当日は、インターンシップ先から日頃からお世話になっているキャンディーファームの園長であり山野草代表の木村千鶴様にお越しいただき、発表を聞いていただきました。
園長からは、「2ヶ月余りでキャンディファームについてこれだけ理解して分かりやすくまとめてくれて、なんなら明日から園長やってくれても良い」「本当に素晴らしい発表だった」とお褒めの言葉をいただきました。
「後半でも柔軟な新しい発想でキャンディーファームらしい作品を作ってくれると嬉しい」とコメントいただきました。
ありがとうございました。
◎👩仏教装飾やお寺のお茶文化などに興味のある学生
▷同じく滋賀県を代表する寺院にて、国宝や国重要文化財などの日本文化に触れながら、装飾の意味や日本人の自然観についての学びを深め、作品や企画に繋げようと模索
三井寺における共創型インターンシップの取り組み
〜三井寺から知る日本人の自然観〜

発表では、普段の参拝では入ることの出来ない建物に入らせてもらったり、御朱印を描いたり、山伏体験、座禅体験など普段体験できない三井寺ならではの経験をしたことをシェアしました。
どんなことに心が動いたか?
南側の建築、襖絵、分かりやすいハレとケの境界と表現方法など
どんな学びがあったか?
・お寺にしかない自然観
・歴史とのつながり
・宗教事業と観光事業の関わり

三井寺のお茶文化に関すること、または歴史のつながりを理解できる何かを作りたいと考えているようです。

発表中に御朱印についての説明があり、実は御朱印とは名前の通り、朱印に意味があり、文字は自分で書いても良いとのこと!御朱印の受け渡しを担当した学生はどんどん墨書きが上達したということで、展示品として自作の御朱印を紹介していました。
今回は、最終授業のプレ発表の際に三井寺の事務長の角様にお越しいただきました。
角様からは、「毎回の実習では、メモをよく取りながら、疑問を持ったところは調べて理解しようとする姿が印象的で、だからこその詳しく分かりやすい発表になっていた。目の付け所が面白く、今後のイノベーションプランでは、お寺のニーズは考えずに、このまま自分の世界観でプランを企画してくれたらいいと思います。」とコメントいただきました。
言葉で表せないけれど、言葉で表されている「日本人の自然観」を読み解きつつ、言葉で表せない感覚を感じ取って、自分のものにして欲しいと思います。
と先生からコメントもありました。
◎👨写真や動画で寺社仏閣の荘厳な雰囲気や自然の風景を発信したい学生
▷滋賀県を代表する寺院にて、お寺の様々な仕事について学び、日々の様子を撮影し、動画作品作りに取り組んでいます。

元々カメラ、日本文化、日本の自然が好きで、カメラマンとしての手法を活かして、動画撮影に挑みました。独学で動画編集を習得したという学生。
三井寺の日常を撮りつつ、法要などは事前にアポイントを取って特別に撮らせていただきました。
発表までに、さまざまな素材を使い、素敵な映像作品に仕上げました。
プレ発表では、上記と同じく三井寺の事務長の角様に発表を見ていただき、
「日本人の観光客があまり撮らないようなシーンを切り取っていたのが印象的だった。」
とコメントを頂戴しました。
また長吏の福家様から後日面談で、
映像について「三井寺で活動する僧侶やスタッフを取り上げてくれていることも新鮮だった。今までにない、三井寺を紹介する映像になりそうで期待している。短い動画であっても起承転結のように、映像編集に変化をうまくつけると、インパクトがある映像になるのではないか。」
とコメントとアドバイスいただきました。

三井寺に行ったことのある筆者も、この映像を観て、再度また三井寺に行って、この風景を実際に見てみたい!と思いました。
聴講いただいた泊先生からは、参考文献のアーティストのカラーグレイディングを自分もやってみるのかや、テーマの光と影を、1日の中での光の変化、季節ごとの変化を納めること。
観光客に向けた動画撮影に関する注意(今回の映像は特別な許可を得て撮っていることを明記)することや、逆にここでこの機材を使うとこう撮れるというアドバイスなど、メディアに詳しい先生からの貴重な意見をいただきました。
今回は、ゲストの方もたくさんお越しいただき、コメントやアドバイスをいただき、ありがとうございました。
この場をお借りして御礼申し上げます。

3年生は、ひとまず前期のインターンシップと実習報告の合評を終え、ホッとしたことだと思います。週2回の実習を行いながら、発表できるように言語化したり、編集したり、身体も頭もフル回転させ続けていた前期だったのではないでしょうか。
このインターンシップでの体験やイノベーション事業の実践そしてその過程で考えたことや改めて発見した自分の興味関心が、4年次での卒業研究に繋がります。
夏休みも目一杯楽しみながら、研究にも励んでほしいと思います。
後半での実習報告にも乞うご期待を!
それではまた。

アシスタント 吉村佑花里