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夏休み明けには手土産をたずさえて

夏休み明けには手土産をたずさえて

『出身地(地元)をお土産で紹介する。』

地域実践領域のアシスタントによる『地域実践基礎演習3』授業レポートです。

大学生のなが~い夏休みも明け、地域実践領域の授業もとうとうはじまりました。初回の授業日となった107日の『地域実践基礎演習3』では早速、夏休み中の課題(出身地(地元)をお土産で紹介する。)の発表を行いました。

前期、地域実践基礎演習におけるフィールドワークでは「地域を知る」ことを目的に調査と発表を行っています。そこでは「地域の魅力」や「地域がもつ潜在能力」などへ考えをめぐらして自分なりのテーマへと発展させていく手がかりとしてきました。

 

この夏休み課題は、

フィールドワークで身につけたスキルを活かして出身地(地元)の『魅力や特徴』をお土産として研究室に持ってきてもらう、

というものです。自分の地元地域特有の「もの」あるいは「こと」をとらえ直し、どのようにして人に手渡す方法があるのか、

各人各様の解釈を見ることが出来た合評会の様子を一部、ここでもご紹介したいと思います。

『ヨシ紙マスクケース』

大津市(滋賀県)のお土産/N.Tさん

《琵琶湖ヨシ紙》とご当地グッズである《BIWAKO定規・マスキングテープ》を活用したマスクケース。前期の授業『地域実践学入門1・2』でも取り上げられたSDGsなど地球温暖化の課題にもふれデザインされた、地域と世界をつなぐお土産です。

「そういえばあまりみないけど、あったらいいなあ」と感じさせてくれる、コロナ禍ならではのお土産となっているように思います。

↑滋賀と馴染み深い形がすらすら描けてしまう魔法の定規/「コクヨ工業滋賀」(滋賀県愛知郡)の『びわこテンプレート』

 

「(これからのお土産の可能性について考えることは、)

ただ単にその土地の文化や産業・特産品を商品にするだけでなく今その地域がかかえている問題や危機をお土産であらわし、そのお土産を買ってもらうことで、その土地に貢献してもらって、それぞれの土地同士がお互いに支え合っていくために必要なものに(これからのお土産は)なってくるのではないかと考えています。(N.Tさん)」

 

『地元の味を保つ!老輩たちの飲み物』(ヤマモモの酒漬/楊梅焼酎)

浙江省慈渓市(中国)のお土産/Y.Lくん

これは、中国慈渓市名産で一般的に親しまれている楊梅焼酎をLくんがお土産としてアレンジしたものです。

「ヤマモモは新鮮の果実を食べるのですが、季節外でも食べたいといった理由で多様な保存期限を伸ばす方法があります。ヤマモモ、白酒(バイチョウ、日本の焼酎と似る)、氷砂糖を容器に入れ、一週間以上漬けると、ヤマモモの味がする果実酒になります。今回は新鮮なヤマモモ買えなくて、ヤマモモ缶で代用しまして、白酒も日本の焼酎を代用しました。( Y.Lくん)」

「ヤマモモを飲み物にしてしまうのはおもしろいと思いました。高知県はヤマモモの花が県花になるほど生産しているのですが、私はそのままで食べていたので飲み物にしているのは珍しいと思いました。長期保存できるようなところが昔の知恵を感じられるものでおもしろいと思いました。(A.Sさん)」

現地のものを揃えるのが難しい中、身の周りで手に入るものから工夫し作られたお土産です。材料が買えないからとあきらめるのではなく、日本でも作ってみようと考えられたアイデアが面白いですね。

『ウシオーラセー』

うるま市(沖縄県)のお土産/A.Tさん

タウチー(鶏頭)オーラセー(勝負)というおもちゃと闘牛のコラボレーション。元からあるおもちゃをリメイクした、土地の文化を知ってもらうことに焦点をあてたお土産。地元沖縄の砂が使用されています。南国らしい色づかいとほっこりのんびりした人形の造形が可愛らしいな、と感じました。

「私の地元は闘牛が盛んで、ご当地ヒーローにしたり、うたを作ってみたり、ひと昔前は闘牛に夢中になり仕事をほったらかして怒られてしまうようなちょっと愉快な民族性がとても魅力的だと思います。(お土産の役割とは、)自分が旅した所や、ふるさとの《形に残しておきたいもの》《誰かと共有したいもの》をより一層記憶に残る形にしたものだと考えました。(A.Tさん)」

GIEENTEE SACHETグリーンティーサシェ』(お茶の匂い袋)

甲賀市(滋賀県)のお土産/K.Uさん

「甲賀市を五感で楽しむ」というコンセプトをもとに作られた香りのサシェ。特産の「朝宮茶」と「かぶせ茶」を使用した匂い袋となっています。飲んでおいしい名産茶。飲んだ後の茶殻に残る香りに焦点をあてた、お茶の効能を最大限に生かしたアイデアです。

男女関係なく手に取ってほしいから、と、パッケージはシンプルな形に。風呂敷をイメージした特徴的パッケージやロゴの「水引」など、お土産による人と甲賀市の結びつきを目指したデザインがされています。

日陰にいる?マスコットキャラに光を当てた

『地元のキャラクター赤コンくんの置物 』

近江八幡市(滋賀県)のお土産/T.Tくん

「近江八幡の名物赤こんにゃくをキャラクター化した赤コン君。赤こんにゃく自体は有名ですが赤コン君の方はあまり知られていません。せっかくキャラクターがいるのだから作成しようということで作った。近江八幡は八幡堀や田んぼと水をみじかに感じることができるのでパッケージに青い線を利用しました。(T.Tくん)」

以前から存在しているキャラクターではあるのにグッズがあまりない、そんなゆるキャラ達の事情も垣間見てしまいました。

この『地元をお土産で紹介する』課題では、自分にとってお土産とはどんなものかをとらえ直し、さらに自身の・他の学生のプレゼンテーションを通してお土産の役割・可能性について発想をふくらませることが出来たように思います。

夏休みの帰省に伴い、自分の地元から連想して、地域の特徴・魅力・課題点を探しつつ自分なりのお土産を提案する。

箱やパッケージのデザイン、

そこに付随する物語にまで意味を込めて、

人にわかりやすく、

聞いて見て嗅いで考えて触って面白いお土産を。

今回の合評も新型コロナウイルスの影響でオンラインによるプレゼンテーションとなりました。画面越しのお喋りとPowerPoint操作にも徐々に慣れてきて、年度始めのオンライン授業と比べ(もちろん、合評会に対する緊張ももちつつ)かなりリラックスした様子となってきたのではないでしょうか。

↑紹介しきれなかった素敵なお土産、他にもたくさんあります!

発表者のその人らしさ出身地への思いが伝わる提案ばかりがそろい、お出かけ自粛気味となったこの夏に、様々な遠くの地へ思いを馳せる成果発表会となったのではないかな、と思います。

おみやげっていいな!!

 

レポート:山田真実(地域実践領域 アシスタント)

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