地域実践基礎演習2-地元アレンジおみやげ-2018.7.25/8.1
旅行先で、地元の食べ物やご当地キーホルダーなんかをついつい買ってしまったり、人にもらうといった経験は、皆さんもあると思います。お土産があることで、旅先の思い出がふと蘇ったり、話が盛り上がったり、、素敵ですね!
「お土産を買う」とか、「お土産を渡す」という行為は、一体何なのでしょう。そもそも、何が「お土産」と言えるのでしょうか。
「お土産って何?」といった問いかけに対する学生たちの回答がこちらです↓
・思い出を共有するもの
・地域のものを、それを知らない人に持っていくこと
・話(土産話)
・自分自身が思い出しやすいように記憶に留めておくもの
・地域の美味しいもの
・日頃お世話になっている人(かも)と思ってる人に渡すもの
・お金で買うもの・・・etc
それではここで、「みやげ」についてご説明しましょう。
「みやげ」の言葉の由来は「宮け」と記され、神様の食事である新撰を入れる器を意味していました。
神前に供えられた菓子などの神饌を、神様と共にいただく「直会」に参加した人々が、その場にいなかった人たちのために神饌を持ち帰ったのが「みやげ」となったと言われています。
日本でおみやげ文化が主流になったのは、江戸時代のお伊勢講がきっかけとされています。当時庶民にとって、一生に一度の夢は伊勢神宮への参拝。しかし旅費が高額だったため、村人皆でお金を出し合い、くじ引きで選ばれた代表者が参拝できる「お伊勢講」という仕組みを作りました。
村人は代表者に餞別を渡して自分の祈願を頼み、代表者は神社でもらうお札を貼る板「宮笥(みやげ)」を村人分買って帰りました。お伊勢参りが盛んになるにつれ、参拝客目当てに特産物を売る店が増え、やがてそれらの品々も「みやげ」と呼ばれるようになり、定着していったとされています。
お土産大辞典→https://www.gift-land.com/omiyage_con/
↑ 石川先生がお土産に持って来てくださった【東大寺二月堂の御香水
特別な行事に参加できなかった人と共有するためであったり、大切な人の病が治るようにと持ち帰ったり。
このような行為や気持ちはずっと昔からあったことがうかがえますね。
お土産は「買って帰る行為」に集約することが出来ず、
例えば、「人と人のつながり」や「相手を思いやる行為」、また、「時代と時代を結びつける」「地域と地域を結びつける」といった、大切な役割があるように思います。
さて、地域実践基礎演習では、都市と農村のフィールドワークを通して、学生たち独自の「地域を知る」を、経験しました。
その中で、各々が「地域の魅力」や「地域の問題点」などへ考えを巡らせて来ました。
というわけで、今一度、地元に目を向けて見ましょう。
今なら、自分の地元の魅力を以前よりもより良く伝えることが出来るはず…!
そうです。今回の課題は「地元のアレンジお土産をつくる」
自分の地元に訪れた人が、(持って帰りたい!!伝えたい!!!話のネタにしたい!!!!)と思ってくれるものを提案出来るはずです!!
↓↓それでは、彼らが持って来てくれたアレンジお土産をご紹介します↓↓
その① 「おごと温泉たまご」
トロトロの温泉卵。
汲んで来た源泉のお湯
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その② 「数方庭の竹ちゃん」
数方庭祭という祭で使われる太鼓のバチ。祭に参加したものが持ち帰ることが出来るお土産。太鼓のバチである竹に年数を刻むことで、毎年お祭りに参加する楽しみが増える。
「年々屋台の数が減ってきて、祭にきてくれる人の数が減っている」という地元の人の声を聴き、考えたお土産。
試しに竹に文字を刻んでいるところ
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その③ 「ソースかたパン」
明治から変わらない製法で作られた「かたパン」と、地元で愛されている「ヨーロッパ軒のソースカツ丼」のソースを掛け合わせたオリジナルお土産。
ほんのり甘く、物凄く固いかたパンに濃いめのソースが味覚的にも物理的にもマッチしていました。
敦賀名物「かたパン」
一つ一つ手作りされています。
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その④ 「いじりの特製燻製トースト」
「丹波いぶし香房」のメニュー
お店の紹介
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その⑤ 「ひっそりと咲く座禅草の置物」
そもそも座禅草とは?
座禅草クイズ!
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その⑥ 「メロンバアム〜メロンアイスを添えて〜」
もちろんアイスも手作り。
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その⑦ 「くりちゃん検定」
答え合わせ大会!楽しく地元を知る!
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その⑧ 「愛荘の手みやげ」
地元を探し回って巡り合ったうどんと醤油のコラボ
いかがでしたでしょうか。
「お土産をつくる」という行為を通して、自分が面白いと思うこと、周りが面白いと思うこと。それを発見する難しさを、学生たちは体感したのではないでしょうか。
お土産って色んな思いが詰まっている。おもしろいですね・・・
レポート:地域実践領域助手 松元悠