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地域実践学入門1 – ゲストスピーカー –  2018.6.25 / 2018.7.2

地域実践学入門1 – ゲストスピーカー – 2018.6.25 / 2018.7.2

みなさま、こんにちは!すっかり夏になりましたね!

暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。

さて、地域実践領域では二週に渡ってこちらも激アツの授業がありました。

「これからのビジネスのあり方」を提案し、実際に活躍されている2名のゲストスピーカー(特別講師)にお越しいただきました!!

6月25日(月)は、NPO 法人「碧いびわ湖」の代表理事である、村上 悟さんをお招きしました。

碧いびわ湖は、かつての滋賀県環境生活協同組合(環境生協)から活動を引き継ぎ、琵琶湖の環境を保全しながら、「雨水タンク」や「薪ストーブ」のある住まいづくりや、廃食油から石鹸を作るなどのリサイクル商品の開発、地産地消や自然素材、顔の見える関係などにこだわった共同購入システムの構築など様々な活動を行なっています。

碧いびわ湖Webサイト→ http://aoibiwako.shiga-saku.net

大津Web新報

村上さんが産まれた翌年の1977年。びわ湖では水質悪化により大規模な赤潮が発生しました。

ちょうど一年前の1976年にびわ湖の環境に危機感を抱いていた人々が家庭から出る生活雑排水の問題を 重視し、合成洗剤に替えて「せ っけん」を使おうという運動が生まれていました。

この運動は、赤潮発生をきっかけに大勢の県民や各種団体を巻き込ん だ「せっけん運動」へと拡大します。

「せっけん運動」並びに、「家庭から出る廃食油を回収 して、せっけんへリサイクルする運動」は、村上さんに引き継がれ、30 年たった今でも続いています。

村上さんは、環境と経済の両立の研究や、NPOで霞ヶ浦の自然再生、大工と農業の見習いと、様々な環境下で目の前で起こる地域問題や環境問題、コニュニケーション問題に直面してきました。

今後の課題である環境問題や地域コミュニティの衰退を防ぐには、自立循環の再構築が必要であると村上さんは言います。

地域の中に職人がいて農業者がいる。働く場があって学びの場がある。

森の木を活用する。ラジオも生き物の住処も自分たちでつくる。

自分たちが使ったエネルギーを自分たちで回収し利用していく。

村上さんは活動を通して「自立循環の暮らし」をみんなでつくり、40年後の未来を見据えます。

そんな村上さん。幼少期は水道が通っていない地域で暮らしていて、生活水には山の水を使用していたそう。加藤先生も興味津々!

突如はじまった「お米クイズ」

自分が1年間で食べるお米を作ることは、実はそんなに難しいことではないんです。

授業後半は、先日発表があった「仰木食堂」の掘り下げのワークショップを行いました。

村上さんの経験などを通して、アイデアから行動に移すまでの間に掘り下げなければならないこと、その具体的な方法が次々と飛び出しました。

実際に活躍する村上さんから色んなアドバイスをもらって、学生たちも少しずつ物事が具体的に見えてきたみたいです。

「ご飯を作る」「子どもの面倒をみてあげる」

どれも経済活動なんだよ。と、おっしゃっていたことが印象に残りました。

 

 

 

さてさて・・・・・

次は7月2日(月)にお越しいただきました、NPO法人「ミラツク」の西村勇也さん。

ミラツクは、Emerging Future, we already have(すでに在る未来の可能性を実現する)をテーマに、全国横断型のセクターを超えたソーシャルイノベーションプラットフォームの構築と、企業内の新規事業開発のためのオープンイノベーションプラットフォームの構築に取り組んでおられます。

ミラツクWebサイト→http://emerging-future.org/article/about/

西村さんは、例えば「少子化問題」に焦点を当てた時、それによって今後の生活が困難になるかどうかは、「少子化問題」に対して社会がどれくらい事前に対応できていたかによって変わってくる。
つまり、これから起こってくるであろう社会問題を予見し、先を見越した取り組みから、そもそもその問題を起こさせない社会づくりが大切だと言います。
予見しきれていなかった負の外部生副作用によって起こるギャップ、困難に人は苦しめられているということですね。
そのために、30年後の未来を予感し、できるかぎりの項目を生み出しながら具体的な対策を練る必要がある!
そこで、、、

未来で起こりうる事柄が書かれた、400枚のカードを持ってきてもらいました!

中には、《安価な携帯端末で複雑なテクノロジーを活用できるようになる》という近々実現可能そうな内容や、

《酸素なしで何時間も生きられるようになる》という夢のような内容まで。

《ほとんど人間として見えるロボットが生まれ、人と機械の境目が曖昧になる》

など、少し怖い内容も。。。

 

各々3枚選び、そのカードを選んだ背景や、関連して関心のある事柄をグループ内でディスカッションしました。

ちなみに書き手が選んだのはこの3枚。なんとなく選んでしまったものの、そこからムクムクと色んな想像が出きました!

未来のことを予測した後は、「100年前にあって今ないもの」「100年前にあって今もあるもの」を見つけるワークショップです。時代の変化の感覚をつかんでいきます。

最後に、「未来の◯◯」と題して、チームで決めた未来の◯◯の風景を、「今あって続いているもの」「新しく加わっているもの」を含めて、一枚の絵にするワークショップを行いました。

学生たちが考えたのは「未来のバス停

人工知能によるバスの自動操縦やバイオ燃料の活用など、技術の進歩が見込まれる一方で、高齢者の免許剥奪問題への対策などの意見も挙げられました。

『地域課題は現時点で解決できることがほとんどで、これだけは確かに残っていくだろう問題を見据えて解決していくことが大事』と、西村さんは言います。

これから考えられる未来」と「歴史の中でいつまでも無くならないもの」をワークショップを通して体感し、的確な視野を持つことを学んだ1日になりました◎

 

 

 

村上先生、西村先生ありがとうございました!

 

 

 

 


この度の西日本豪雨により被災された皆様ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

被災地の皆様のご無事と一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

レポート:地域実践領域助手 松元悠

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