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和ろうそく・高島音頭を受け継ぐ〜招聘教授 大西巧さんの紹介〜

和ろうそく・高島音頭を受け継ぐ〜招聘教授 大西巧さんの紹介〜

こんにちは!招聘教授の大西巧さんのご紹介です!先日、地域実践学4にて講義していただいた内容を元にレポートします。

地域実践学4では、ライフデザインと研究計画づくりをテーマに、ウェルビーイングについて学びながら、滋賀県内で活躍する様々な実践者をゲストに招いて仕事だけでなくライフワークについてもお話を伺いながら、学生たちは自分たちのこれからについて見つめ直す授業に取り組んでいます。

大西巧さんは和ろうそくを生産している有限会社大與の4台目代表取締役です。和ろうそくとは、原料に櫨の実(はぜのみ)を中心とした植物性の蝋を使用し、手作業で作られたものを指します。普段スーパーなどで見かける、ろうそくは洋ローソクと呼ばれるもので、原料に石油から採れるパラフィンが用いられています。和ろうそくは原料や手間などの面から高価なものとして扱われています。その中で、大西さんは和ろうそくを作り続けるために、仏具として使用するだけでなく、日常生活に和ろうそくを取り入れる提案をしてきました。

有限会社大與HPより

一方で、大西さんは本業とは別に高島音頭の保存にも熱意を注がれています。無形文化財である高島音頭を次世代に継承するために”高島おどり”というイベントを開催されております。

“高島おどり”とは、 滋賀県高島市に残る5町村7種類の”高島音頭”が一堂に会する盆踊り大会です。 

大西さんが高島音頭に関わるきっかけは”のど自慢大会”が高島市で開催されたことだったそうです。出演理由に「高島音頭を盛り上げたい」と書いたことで、当時の高島音頭の保存会の方々の耳に触れ、保存会に入会したことが始まりのようです。当時の保存会は、高齢化が進み、覇気をあまり感じなかったといいます。しかし、もう一度地元の景色である”高島音頭”を盛り上げたいと思ったとのこと。先輩方を説得し、“高島おどり”というイベントを”高島音頭”の保存、振興という目的から開催するに至ったそうです。開催にあたって、クラウドファンディングの実施、グッズの開発など精力的に取り組まれています。

本業とは別にここまでの熱意を注がれている理由が気になるところですが、それはnoteに綴られておりますので、是非下記のURLからご覧ください。

https://note.com/takashimaodori/n/nc861fade49df

大西さんが取り組まれていることは、どちらも伝統を引き継ぐ仕事です。使われなければ、踊られなければ、残りません。大西さんのお話からは、先人から自分たちが受け取ったものを次世代に渡すという強い思いが感じられました。

大西さんが取り組まれていることは、どちらも伝統を引き継ぐ仕事です。使われなければ、踊られなければ、残りません。大西さんのお話からは、先人から自分たちが受け取ったものを次世代に渡すという強い思いが感じられました。

最後はSWOT分析を使ったワークショップを行いました。SWOT分析とは、内部環境と外部環境を、強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)として書き出し、分析する手法で、自身や事業の現状を把握するためのフレームワークです。大西さんは、事業を行うにあたって、このSWOT分析を活用されているとのことで、自身の唯一無二の特徴を洗い出すことを目的に実施しました。

今回は、学生2人が互いを分析しあい、自分を客観的に見つめてみるという試みでした。

他者からの自分の評価を聞くことで気づかなかった一面に出会えたのではないでしょうか?

3年生はこれから、卒業研究のテーマや進路を決める時期になります。4年間の学びを振り返り、長い人生をどう描くのかなど招聘教授の方々から学べると良いですね!

高島音頭の様子

高島おどり”若鮎”のみなさん

領域アシスタント三輪

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