私たちが地域を見るための、もうひとつの視点
いつもはフィールドワークについてのレポート投稿が多いのですが、今回は定量的なデータに基づく客観的な視点から、地域を観察する授業についてご紹介したいと思います。
この「地域実践学1」では、地域に関する多種多様なデータの存在を知り、それらの調査・収集⽅法、重要な事柄を読み取る⽅法、分析の⽅法、結果を可視化する⽅法について学ぶことが授業のテーマとなっています。
3Dで作成された地図を使った授業の様子
データの活用方法やわかりやすいまとめ方について、授業で学びます。※こちらのスライド画像は岩川先生の授業資料からお借りしました。
地域で実際に行われている活動について知る
ニュースになっている情報から、どのようなことが読み取れるでしょうか?
私たちが普段、使用している身の回りの家電やオフィス機器の消費電力を測る。
滋賀県内の森林面積と平均傾斜角30度未満、周辺道路から200m以内の土地についてまとめられた平面地図。
いくつかのデータを掛け合わせ、3Dの地図に反映させたもの。
滋賀県の気候的な特徴についての解説。3Dの地図を使うことによって、山の高さや海との距離を視覚的にイメージすることができます。
さまざまなデータを見比べる。
地域実践領域のフィールドワークでは、実際に現地へ何度も足を運んで五感をフル活用させることを大切にしています。
しかし、その場での偶然の出会いや、貴重な体験の感じっぱなしになってしまっては、機会と宝の持ち腐れ。
地域に足を踏み入れるとき、自身が集めた情報に基づくことで、よりたくさんの詳細な観察を行うことができます。自分自身の研究テーマについてのデータに基づいた客観的な根拠を示し、次の問いへと展開していくきっかけとなれば幸いです。
地域のデータやニュースを知り、日々フィールドワークへの備えを怠らないように過ごしましょう〜!!
レポート:山田 真実(地域実践領域 助教)
「地域実践学1」担当教員:岩川 貴志(地域実践領域 非常勤講師)