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今年のGWのご予定は?“泥田祭仰木祭り”のススメ

今年のGWのご予定は?“泥田祭仰木祭り”のススメ

みなさん、ゴールデンウィークはどのように過ごす予定でしょうか?

4月の中旬から一気に授業が始まり、あっという間にもう5月。

ここらで一息ついて、ちょっと休憩しましょう。ずっと読みたかった本を読むもよし、自炊のための新メニューに挑戦して料理のレパートリーを増やすもよし、です。旅行、課題、資格の勉強、趣味、ひとり暮らしを始めたばかりの方は、大そうじをしたり実家へ帰ったりと色々あって忙しくなりそうな予感でしょうか?

 

ちなみに私は、このゴールデンウィークはアトリエにこもって制作します…

さて、地域実践領域では毎年、1年生の春のフィールドワークは成安造形大学の近くにある仰木(おおぎ)”という集落へ行っています。

仰木集落は比叡山の山麓にあたり、棚田や農との暮らしが見られ、高台からは琵琶湖を臨むことができる場所です。

去る4月26日、今年の『仰木フィールドワーク』は1・2年生合同での取り組みとなりました。「いざ!これから大学を出発するぞ。」というタイミングに、雨が……止むのです。今年は。

成安造形大学から仰木集落の東端、「佐治の手」がある入り口あたりまでは30分、西の端の「幸神社(さいのかみさん)」まではさらに歩いて30分ほどの距離です。地図を見比べながら歩き、仰木の重要な石碑や神社、通りの位置を確認しながらフィールドワークを行いました。

地域実践領域の招聘教員である上坂達雄先生からは、仰木集落での生活や、季節の催事・集落での役割などの切り口から仰木の風土・文化についてお話しをうかがいました。

そんな“仰木”集落で、このゴールデンウィーク、5月3日に開催される“泥田祭仰木祭り”をご紹介させてください。

“泥田祭仰木祭り”は小椋神社の例祭(れいさい)で、5月2〜3日に催行されます。

小椋神社は、仰木(上仰木・下仰木・辻ケ下・平尾)の氏神として、古くから信仰されています。例祭とは、神社で毎年行われる祭祀のうち、最も重要とされるもののこと。 例祭は年一回、多くは祭神や神社に特別の由緒のある日に行われるものなので、この“泥田祭仰木祭り”は小椋神社にとって非常に重要な行事ごととなります。

*ことば事典*************

仰木祭り(おおぎまつり)

5月3日、仰木四丁目の小椋(おぐら)神社で行われる。5社の神輿の渡御(とぎょ)は壮観。仰木の4集落と雄琴の千野の集落の人々による芝座敷や千野座敷と呼ぶ行事は、中世の宮座の風習を今に伝える貴重なもの。また地元に住んだ源満仲(みつなか)に由来する駒止め行事などもみもの。(https://www.rekihaku.otsu.shiga.jp/db/jiten/data/033.html/大津市歴史博物館HP『大津の歴史事典』より)

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コロナ禍にはずっと一般公開、一般参加が見送られてきた“泥田祭仰木祭り”。地域実践生にとっては、4年生も1年生も、今年が初めての“仰木祭り”です。

私も「今年こそは、ぜひ見てみたい!」と首を長くして楽しみにしている行事になります。しかし、心配なのは当日の天気模様…。仰木祭りは“泥田祭り”とも呼ばれるほどに、毎年、雨が降ることが恒例となっているそうです。

ーーーこの例祭は、例年雨が降り神輿が通り過ぎると道が泥田のようにぬかるんだことから、泥田祭りとも呼ばれ、氏子は水を司る祭神に感謝し、村を挙げて祭りを盛り上げています。(『小椋神社ウェブサイト』より)

仰木は比叡山麓の丘陵地に位置しており、谷の傾斜部分を利用して集落を取り囲むように階段状の田がひろがっています。美味しいお米ができるように、雨はこの土地を見守ってくださる祭神とのつながりを感じる、ありがたいものなのだな、と感じました。

3年ぶりに行われる仰木祭。「もしも訪れるなら、夕方の4時ごろからがいいのでは?一日中をかけてゆっくり進むお祭りなんです。」とのことです。

レポート:山田 真実(地域実践領域 助教)

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