田植えイベントに参加!
真夏の暑さを感じる5月26日。県内各地で田植えイベントが開催され、地域実践領域の学生たちも様々なイベントに参加しました。
大学近くの棚田で知られる仰木地区では、農地の保全や地域活性化を目的に活動する「仰木自然文化庭園構想 八王寺組」という団体が主催する棚田オーナー制度の「田植え」に大学のプロジェクト授業(近江里山フィールドワーク:担当大原歩)の一環で参加しました。
一方、近江八幡の「ラコリーナ近江八幡」では、敷地内に広がる田圃の田植えイベントがたねやグループの主催で行われました。本学からは、ミノリブ(成安造形大学の未来社会を考える農業サークル)から地域実践領域の学生を含む4名が参加しました。
学生たちはおしゃべりしながら楽しく取り組みましたが、田植えのような単純作業にはリズムが必要です。中世の時代にはそこから「田植え歌」が生まれ、やがてその歌に踊りが付いて、「田楽」や「猿楽」という芸能に発展。「能」や「狂言」という伝統芸能の元になったと言われています。
田植えはそういう意味で日本文化の元であるとも言えそうです。現代の農業は農機具を使って一人で多くの作付けが可能です。それは、農業という仕事を黙々とこなす労働のイメージがあります。一方、今回学生が体験した田植えは、田植えの後の振る舞いや、たくさんの人たちとの共同作業を伴った楽しいイベントです。でも昔を振り返ると、村人が共同で行った田植えも楽しいイベントであったのかもしれません。
これからの時代、仕事は辛いものではなく共同で行う楽しいものであってほしいものです。田植えを通じてそんなことを感じました。
地域実践領域担当教員 加藤賢治