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4年間の学びをカタチに。〜「食育」をつたえるワークショップ〜

4年間の学びをカタチに。〜「食育」をつたえるワークショップ〜

 


冬の寒さが本格化してきましたね。4年生にとっては大学生活最後の冬となりますね。

別れの寂しさもありますが、新たな生活へ向けて一歩ずつ前進していく姿には、大きな誇りと期待を感じます!

今回は、そんな4年生の一員であるHさんの食育研究に焦点を当て、その成果や取り組みをお伝えしたいと思います。

地域実践領域4年生の活動が少しでも伝われば幸いです。


地域実践領域4年Hさんの卒業研究

地域実践領域の4年生で、“食育”をテーマに研究を進めているHさんについてご紹介します。

Hさんは3年次、滋賀県大津市にある「Blueberry Fields 紀伊國屋」が運営する「ソラノネ食堂」でインターンシップを経験しました。このインターンシップでは、飲食業の仕事を体験するとともに、ソラノネ食堂が掲げる理念に深い感銘を受け、その影響で研究の方向性が明確になりました。

 

そして研究を進める中で、「なぜ自分は食育に興味を持っているのだろうか」という根本的な問いに向き合い、自分自身の経験を深掘りした結果、家庭での食育体験がその興味に大きく影響していることに気付きました。

 

そこで、自分の体験をどのように伝えるかを考えたHさんは、自身の得意分野であるシナリオ作りに取り組むことにしました。そして、受け手にわかりやすく伝えるため、体験型ワークショップを企画。その中で、自ら作成したオリジナルの紙芝居を活用し、“食育”の大切さを伝えるという方法を編み出しました。

 

 


ワークショッププログラム

ここからは、Hさんが企画したワークショップについて書いていきます。

当日は、岩田康子先生にもご協力いただきました。(岩田先生、本当にありがとうございます!)

ワークショップは、

「食育に関する学びの時間→紙芝居→親子でおにぎり作り→実食→まとめ」の流れとなっています。。

 

 

ワークショップの目的は、「おにぎりを親子で作る体験を通じて、“食べ物”やその他の事柄に対して感謝の気持ちを改めて培ってもらうこと」です。感謝の気持ちがポイントとなっており、実際のワークショプの最中も「ありがとう」という言葉をよく使用していました。「いただきます」もその感謝の言葉に含まれます。大人になるとこのような当たり前のことがだんだん薄れていく気がします。子供だけでなく、大人にとっても学びになるワークショップでした。


そして、紙芝居も披露しました。紙芝居を披露する前の子供たちは「はやくおにぎり食べたい〜!」と、お腹が空いた様子でした。しかし、紙芝居が始まるとみんな紙芝居に夢中に。集中してHさんの紙芝居をみています。


 

そして子供たちが待ちに待った「おにぎり作り」の時間になりました。子供たちは積極的におにぎりを作り始めます。

おにぎりの味は、しおと鮭。子供たちはどちらにするのかとても迷っていました。でもやっぱり、鮭が人気でした。


これまで、お母さんがすべて作ってくれていたおにぎり。今回のワークショップでは、岩田先生からおにぎりの握り方の基本を教えていただきました。「これからは自分でも作れるね」と声をかけると、子どもたちは「作ってみる!」と目を輝かせながら意欲を見せてくれました!


この体験を通じて、おにぎりの作り方を習得した子どもたちの姿は、とても頼もしく感じられました。

シンプルなおにぎり作りの中に、子どもたちの成長や挑戦する力が垣間見える貴重な時間となりました。

その他にも、ホワイトボードを使ってパズルゲームをしたり、インスタント写真で写真撮影をしたり、お絵かきの時間があったりと楽しいイベントが盛りだくさんのワークショップでした。

私自身もワークショップを行った経験があるため、準備に多くの時間を要しただろうと想像できます。その努力があってこそ、このような素晴らしい体験が生まれたのだと思います。


Hさんにインタビューをしてみました

Hくんが考える食育は嫌いな食べ物があってもいいのでしょうか?

私の場合は嫌いな食べ物はあってもいいんじゃないかなと思います。実は私も嫌いな食べ物がありまして、それが納豆なんです。基本的になんでも食べれる私ですが、納豆だけは受け付けなくて子どもの頃は無理に食べて吐いたこともありました。

やはり人によって受け付けない食べ物というのはあると思いますので、無理やり食べる必要性はないのではないかと思う反面、食わず嫌いはダメだと感じています。子どもから大人になると好き嫌いが変わるように、食べる前から先入観で嫌いではなく、食べてみて受け付けられないなら避けるでいいのではないかなと考えています。

 

 

研究発表の中でシナリオを書くのが好きだと言っていましたが、具体的になにか作品をつくったりしているのですか?

学外での個人的な趣味として、某ネット小説投稿サイトにて作品を書いています。ジャンルとしてはライトノベル系の物になりますが、世界観や設定を考えて文字で表現するという所が向いていると昔から感じていました。

大学3年生が始まる前の2月から書きはじめまして、惜しくも落選はしましたが3年生の冬に行われた約1万2000作品の大規模コンテストの中から、約2000作品しか残らなかった最終選考に残ったこともあります

 

 

ワークショップを企画してみて、ここが難しかったなぁと思うポイント、そして、ここは自分の強みだなぁと思うポイントを教えてください!

難しかったところとしてはやはり子ども達の興味を引くところですね。初めから終わりまで面白いものでないと子ども達は聞いてくれないので、楽しめる事や掴みを大切にする事を意識していました。

強みだと思うポイントは子ども達との接し方をある程度知っていた所かなと思います。私には年の離れた従兄弟たちが複数人いて、昔から従兄弟の男の子達のお兄ちゃんとして過ごしていました。その経験から子ども達がどうしたら喜ぶかな?どう接してあげると笑うかな?というのが分かっていた所だと思いました。

 

もうすでに就職先が決まったと聞きました!(おめでとうございます!)ちなみに、どんな業種の会社に就職してどんな仕事をするのですか?また、就職活動は大変でしたか?下級生にアドバイスなどあれば是非教えていただきたいです!

ありがとうございます。 就職先といたしましては食品関係の業種で、主に調理を担当する事になっています。

就職活動はとても大変でした… 

私の場合は内定を得ることが大変だったのではなく、来年から社会人として生きていく上で自分が本当にその仕事をやりたいのか、その仕事を選んだとして続けられるのか?(向いているのか?)など決断をする上で大変でした。

下級生の方にアドバイスをさせていただくならば、大学生活の中で自分の向いている事向いていない事を探してみると良いと思います。バイトや人とのコミュニケーション、趣味を通じて知っておくことで『自分のなりたい社会人像』が少しでも見えると思います。

端的にまとめると「自分の得意なことを知った上で、苦手な仕事を適当に選ばないようにしっかりと就職活動と向き合うという事をやって欲しいなと下級生の皆さんには伝えたいです。

書類選考や面接で落とされる、志望の会社に内定を貰えなかった等も就職活動では当たり前に起こります。苦しいとは思いますが、それを乗り越えた先に「あの時真面目に就活やってて良かったな」と思える日が来る確率が高くなると思います! 時には追い込みも必要ですが、自分のペースで頑張って下さいね。


4年生になると研究も本格的になってきますね。日々進化する4年生の研究を見て私たちも多くの刺激を受けています。

卒業前の集大成となる卒業制作展ではこれまでの経験を糧に精一杯の表現を期待しています。

卒業制作展は、2025年2月20日(木)より、京都市京セラ美術館にて開催いたします。詳しい情報はこちら

 

研究室一同、全力で応援しています!


レポート:横山愛海(地域実践領域 アシスタント)

 

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