歩いて、彫って。軌と木のお土産づくり
こんにちは!あっついですね〜!!
最近は天気予報が全然当たらない!雨予報のはずが、晴れの天気が多いですね。
夏が近づいてきているようです。
さて!今日は、2年生の授業をご紹介!
“木版画” の技法を使って “地域のお土産” を考えました!
遡ること4月…
二年生のみんなは、仰木※でフィールドワークを行いました。
※大学から、琵琶湖と反対側、西の方へ歩くと、住宅街が続きます。30分ほど歩くとガラリと景色が変わり、美しい棚田の広がる農村集落があります。そこが“仰木”という地域です。
フィールドワークでは、まずは、地域の方から仰木の歴史を教えていただきました。
招聘教員 仰木地区活性化委員会会長 上坂達雄さん宅
聞いた話を熱心にめもめも
仰木ならではの食事
その後は、自分の興味のままに歩いたり、時には自転車で回ってみたり!
立ち止まって観察してみたり、パン屋さんへ立ち寄ったり(🤤🍞)
…さまざまな観察眼を持って、仰木にはどんな特徴があるのか、仰木にどんな魅力があるかを知っていきました。
そして長期休暇を挟み5月へ…
山田先生から、 “木版画” について学びます。
仏教の伝来とともに日本へ入ってきた木版画。現代に至るまでどんな歴史があったのか、出版文化としての木版画、美術として捉えられた浮世絵から現代の木版画作品や、木版画の技法を用い制作された商品・縁起物を知りました。
山田先生の作品も、皆で見ましたね。
「すごい!大きいー!」「こんな色が出せるんだ!」と興味津々!
その後も、仰木へ足を運んだり、お祭りに参加したり、本を読んで文献を集めたり、それぞれが課題に向き合いました。
お土産のアイデアが決まったら、
試作品を作ったり、版画の下絵を描いたりして、制作を進めていきます。
空きコマや授業前の早朝など、自分で時間を見つけ、制作を毎日頑張っていました。
6月はラストスパート…ついに彫りの作業へ!
研究室も段々と盛り上がってきました!
完成後は、授業で発表!
仰木についての説明も含めて、自分の考えたお土産をプレゼンしました。
地域実践領域の加藤賢治教授も来てくださいました🌿
まずはTさん!“わさいな〜仰木” の商品を入れる紙袋を制作!
“わさいな〜仰木” は、野菜やお弁当などを買うことができるお店で、地域の方々に愛されています。
仰木の棚田の風景を、春夏秋冬4種類、木版画で刷りました。
季節を感じられる、爽やかお土産…!
Hさんは、仰木のお祭りを説明するお土産を、制作しました。
実際にお祭りに参加して、感じたことや学んだことを紹介してくれました。
和紙でできた大きなパンフレットは、「なんだかすごいもの!」を読んでいる気分になってワクワクしました。
お祭りに実際に持っていきたい!
Mさんは、仰木で語られている伝説 “佐治の手” を、漫画で表現しました。
大きな紙に刷っていて、迫力がありました。セリフがないのも、想像が広がって、いいなあ。擬音語もアクセントになっている!
最後はMさん。仰木の魅力を詰めた金平糖のお土産を制作しました。
パッケージの和紙は、コーヒー・紅茶で染めたんだって!いい味出てる!
金平糖のキラキラとマッチして、素敵なお土産に仕上がりました。
金平糖を持って他の地域に足を運ぶ・おうちに飾って仰木を思い出す…など、魅力を伝えていく方法を考えていました。
フィールドワーク、講義、制作、プレゼン、もりもりの3ヶ月でしたね!
短い期間の中で、みんな集中して取り組んでいました。
地域を歩き、感じたことをまとめ、考え、自分と、木と向き合っての制作。。お疲れ様でした!
レポート・写真撮影:井上 実奈美(領域 アシスタント)
担当教員:山田 真実(地域実践領域 助教)