地域実践学入門1 – 2030年を予見し、その中で生きる自分の姿を描く – 2018.7.30 –
みなさま、こんにちは!
4月からスタートした地域実践領域にも、あっという間に前期の最終課題の時期がやってきました。
おさらいをしておきますと、
地域実践学入門1のテーマは「自己と世界」
自分で考え、自分で築いていくためには、自分を取り巻く〈世界〉を動態的に認識し、世界に対して能動的に関わることが必要とされます。
そのために、現代に起きている問題や過去の歴史、発達する情報通信技術やAIなどに触れることで、「未来を予測し、先を読んで行動する感覚」を身につける授業でした。
というわけで、地域実践学入門1の最終ミッションは、「2030年の社会を予測し、その中で生きる自分の姿を描く」
今から12年後を、経済、テクノロジー、自然環境、コミュニティなど、各カテゴリーの未来を、ミラツクさんの未来予測カードを参考に予測し、そこから地続きで自分がどのような生活をしているのかを書き出していくといった内容です。
さっそく、学生が描いた2030年の未来をご紹介して行きたいと思います!
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・人材が少なくともAIが発達することで、事務仕事、単純作業をする必要がなくなって人間にしかできない仕事に特化できる。そのため、ゼロから一を生み出す事が重要視される。学校ではディベートの授業が増える。
・コミュニケーション不足が問題視されている中で、解決法が考えられていない訳はないと思うのだが…。
・東京と地方を行き来する生活をしていると思う。ネットで調べたらすぐわかる世代なりの散歩がしたい。逆にどこかわからなくなるくらいがちょうどいい。地方で起業したい。
【学生の感想から】
・「中小企業は大企業よりも小回りがきくので、いずれ上回っていく」という発言に、現実味がある。 しかも、彼も起業したいというところから、自分とリンクさせた予測がされていていいなと思った。また、人と人との関わりの面では、「世界共通の文化が生まれる」という予測は、同じ人間だからあり得ると思った。外国の神話などを比較しても似通った部分があると思うので….。
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・地域など、小さなコミュニティーがなくなるけども、姉妹都市や世界同士の大きなコミュニティが拡大していくのでは。
【学生の感想から】
・科学技術の利用手段として、未来の授業を考えているのが面白かった。
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【学生の感想から】
・情報通信技術が発達し、場所に関係なくプロジェクトを進められたりなど、本当にこれから起こって来そうな感じがして楽しみです。
・AIの進歩によって、美術館や博物館、図書館の利用者が増えるというのが面白かった。時間に余裕ができて、働き方も週に1、2日働くという考えもいい。
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【プレゼン内容から】
・農作物の高騰化。家庭菜園が主要になる。
・土日はフリーマーケットでハンドメイドの商品を販売。副業の需要、幸福度が増える。
・実家の燻製屋さんを次ぐことを考えているが、自営業の経済があまり良くなくなっているのでは。
その他、
・1人で会社を作る事が可能になる。
・自然を大切にする教育の積み重ねにより自然が元に戻っていく。
・コミュニケーション不足が騒がれているのだから問題に対する意識が強調されて何らかの解決方法が生まれるのでは。昭和の雰囲気になっていきそう。
・絵を描くことや人間関係を担う人の仕事は消滅しない。
・学校に行けない子供達のための教育システムの発展
・人間の寿命と地球の寿命は反比例している。その後人類はどこにいくのか。
などの発言が印象的で、中身のぎゅうっと詰まった意見が多く聴かれました。
何がどう変わっていけばいいのか、何を守っていけばいいのか。その「何」が、4月の時点ではなかなかイメージできなかった人も多かったように思います。
レポート:地域実践領域助手 松元悠