仰木フィールドワーク〜発表会〜
こんにちは!
いよいよ、1年生の最初のフィールドワークの発表を迎えました!
今回は本学から徒歩25分程度の大津市仰木についての発表です。仰木4カ村のうち、上仰木、平尾、辻ケ下の三箇所に分かれフィールドワークをしました。
みんな教室に集合した時は全然緊張していないように見えましたが、内心はドキドキだったようでした。発表時間は15分。タイムマネジメントも意識しながら発表をする必要があります。着眼点、それぞれがどう考えたのか、時間管理などに注目しながら、地域実践領域アシスタント三輪の視点から紹介していきたいと思います!
チーム名|山木(マウンテン・ウッド)
タイトル|千日回峰行
取材対象地|辻ケ下
千日回峰行の説明|筆者撮影
山木チームは、以前紹介した「つっきょめの田(月読みの田)」がある辻ケ下を調査しました。
このチームは、仰木の「覚性律庵」という寺院を訪れた際に、ご住職が千日回峰行を満行したという話を聞いたことが今回の発表の出発点になったとのことでした。発表形式はパワーポイントに加えて、2枚の用紙にイラストなどを描いて説明してくれました。
千日回峰行を一言で説明すると、修行僧が975日山に籠り修行をすることですが、詳細までしっかり説明しようとすると、情報量が膨大で15分以内で発表するには難易度が高いテーマです。しかし、このチームはイラストを用いながらしっかりと編集し、15分以内に収めました。ただ覚性律庵の歴史を調べるだけでなく、そこから千日回峰行について調べ、仰木との繋がりにも着眼点をおいており、とても完成度の高い発表でした!
チーム名|清風竹影(せいふうちくえい)
タイトル|私たちが気になった平尾の魅力
取材対象地|平尾
清風竹影チームは馬蹄形の棚田が残る平尾を調査しました。このチームは、お寺の屋根にある瓦と日本と中国の礼拝方法の違いの2点に着眼し発表を行いました。
まず、Aさんは、お寺の屋根に様々な種類の飾り瓦があることを発見したことを出発点に、平尾にあるお寺の屋根にはどのような飾り瓦があるのかを紹介しました。飾り瓦にはそれぞれ、言い伝えがあり、それらの情報収集をしっかりと行いながら、どのような瓦があったのかを発表しました。「たくさん紹介したいけど、時間が無いから3種類だけ、、、」といった言葉もあり、タイムマネジメントを意識した発表であることが分かります。
次に日本の礼拝方法と中国の礼拝方法についての紹介でした。Oさんは中国からの留学生であり、日本と中国の礼拝方法が違うことに気が付いたと言います。また、日本の観音像と中国の観音像の見た目の違いなどについても注目しており、我々が当たり前だと思っている事柄について興味を持ちながら掘り下げている点は他の学生たちも関心深く聞いておりました。様々な視点から1つの事を観察、分析することの大切さに気づくことができたのでは無いでしょうか。
チーム名|「々」
タイトル|仰木の美〜神道・政治。歴史から考える〜
取材対象地|上仰木
「々」チームは、チーム名、タイトルからこだわっていました。「々」は以前紹介した小椋神社がある上仰木を調査しました。
このチームは、独自のマップを作成し、自分たちが目的地に辿り着くために、どの道を通って調査をしたのかを分かりやすく伝えていました。
「々」は関心を持った対象を、深く掘り下げることが得意な2人でした。気になったキーワードの時代背景までを調べ、その時代はどのような状況だったのかを推測しながら発表する様子は「本当に初めての発表なのか?」と思わせられました。また、地元の住民にもヒアリング調査をするなど、他のグループがしていないような方法で調査し、仰木のリアリティを掴もうとする貪欲さが感じられました。
今回紹介できなかったチームも含め、それぞれが自分の関心ごとをしっかりと編集し発表できていました。正直、完成度が高くびっくりしました。今後もこの熱量を絶やさずに課題に取り組んでもらえたらと思います。
次週からは、大津市の中心市街地を対象にフィールドワークします。今回学んだ農村と都市の違いについては勿論ですが、かつて東海道の宿場町であった大津宿について、大津絵や町家、大津港など、、、、大津中心市街地にもたくさんの注目ポイントがあります。
みんなが面白ポイントをたくさん見つけてくれるのが楽しみです!
⇩⇩⇩⇩以下のURLは仰木のフィールドワークについて紹介している記事です。⇩⇩⇩⇩
地域実践領域アシスタント三輪