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まず、手を動かしてみることから●地域の素材でつくる●

まず、手を動かしてみることから●地域の素材でつくる●

地域実践演習3・4

「地域の素材でつくる」

この授業では、琵琶湖や琵琶湖流域に流れ着く“漂流物”に着目しました。その土地で自分自身が見つけた“漂流物”はものづくりの素材となり、きっかけとなります。素材の魅力やルーツを探り、背景にある様々な問題に自分の視点で関わることができれば、私たちの「ものづくり」はもっと自由になる気がします。

前回の授業アシスタントによるレポートは、流木などの木材調達の記録でした。続いて、制作と発表のレポートになります。

10/27・10(木) 制作

2回のフィールドワークを終えて、現在は制作過程に入っています。

2チームにわかれて、各々のイメージを形にしていきます。

「ここはこうかな?」

「ここはこうしたらどうかな??」

と、対話をしながら作業を進めています。

作業している中で新しいアイデアも生まれたようです。

一方で、苦戦している様子もみられました。

「ここの繋げ方がわからへん・・・」

「もっとこうしたかったのになぁ・・」

と、憂い声も聞こえてきます。

今回の制作の難しいポイントはなるべく自然物を使用すること。

2チームともオブジェを作ることにしたので、木と木の接続をしなければならず、その繋げ方に苦戦していました。どんな道具をどのように使えばいいのか、分からないことだらけです。

しかし、発想と工夫を重ねるうちにだんだんと楽しくなってきた様子。

夜遅くまで制作を続ける姿や、休みの日に大学に来て制作をしている姿が見られました。

チームのみんなと協力して一つのものを作っている姿はとても、かっこよかったです。

最終的にはどんなものが出来上がってくるのでしょうか。

とても楽しみです!!!

10/17(木) 合評

遂に!合評の日がやってきました!

今回の合評は、プレゼンテーションを先に行い、その後にみんなで作品のある工房へ行きます。

(以前よりお世話になっている、長浜市役所の堤昭彦さん、伊藤真一さん、そして、ながはま森林マッチングセンターの橋本勘さんにもお越しいただきました。)

まず1チーム目の「cycle×cycle」チームは、流木を使って野鳥と湖魚のオブジェを作りました。

流木と、大浦湖岸の山・川・里・湖の循環、そして湖北に生きる鳥と湖魚を組み合わせた企画を考えました。

そして、流木を使って見事に野鳥と湖魚のオブジェを作り終えました。

制作中は、流木の扱いに苦戦していましたが、それもプレゼンテーションでは笑い話になっていました。

このチームは、対極的な性格の人が多かったようですが、互いに支え合って制作を進めていたようです。所々でチームの良い関係性が垣間見えたのが個人的には嬉しかったです。

また、コンセプトがしっかりと作り込まれていたことも見る人を引き込む要因になっていました。

ここからは完成に向けて、どこに置くのか、完成形はどんな形なのかを詰めていくようです。

着地点をコンセプトに合わせてしっかりと見つけていけると良いですね。

2チーム目の「山川組」チーム

こちらのチームは、「本のなる木」と題して、流木でオブジェを作りました。

「cycle×cycle」チームと対照的だったのは、最初にオブジェを置く場所を「江北図書館」に決めて企画を練っていたことです。江北図書館は、大変歴史のある図書館なのですが、近年利用する人が少なくなってきたようです。

その問題に焦点を当て、そこに人が集まるものを作ることにしました。

こちらのチームは、作っていく中で様々な工夫を追加しているように思いました。

本来のプランになかったことを、制作していく中で追加していくのはリスクもあります。

しかし慎重で丁寧な作業を重ね、一つ一つクリアしていました。

まだまだディティールを詰めていく様子です。

 

大きなオブジェだけに時間がかかりますが、納得のいく物ができるまでしぶとくやっていきましょう!

両チームともまだまだ制作を続けていきます。

これからどんな風に変化していくのか楽しみです!

そして、ここからはより密に地域の素材を使う意味について考えなければなりません。次の授業ではこの概念について少し深掘りしていくことになります

自分たちで手を動かして創作活動をしたことが、次の授業でいかしていけると良いですね!

レポート:横山 愛海(地域実践領域 アシスタント)

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