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山、里、川、湖、海のつながりをデザインする②長浜市

山、里、川、湖、海のつながりをデザインする②長浜市

こんにちは!
先週に引き続き、2年生の地域実践演習をレポート。先週のレポートはこちら!

今回は湖北、長浜へ。
引き続き、フィールドワークを行い、全身を使ってインプットします!

・長浜市市有林 集福寺
・大浦湖岸
・江北図書館

この三か所へ訪れました。

今回のフィールドワークでは、ながはま森林マッチングセンター 橋本さま、長浜市森づくり推進室 上坂さまに一日お世話になりました。

まずは「集福寺」へ。
ここは長浜市が有する約200ヘクタールの広さの森で、元々は炭焼きや稲作がされていました。
生活のための熱源、食料を自らの手で作る暮らし。ここは暮らしと密接で、人々が通っていた森だったのですね。

この森で、ながはま森林マッチングセンターは山を守るための保全活動や環境学習、林業講習の実習、森と人とをつなぐ様々なイベントが開催しています。
https://www.nagahama-shinrin.com/jigyogaiyo2024/

2022年度の学生作品がこの森に展示されています。
「山にかえる鳥、山にかえる魚」と題して、作ったものが最後は山に還るよう、全ての素材を土に還るものを使用して制作しました。

2022年作成時

2024年見学時。昨年見た時よりも、木が朽ちています。

看板も、森に還りつつある…。

稲作をしていた場所。階段のようになっており、棚田だったことがわかります。

先日の高取山ふれあい公園と、地面の様子が違います。
杉の葉がたくさん落ちており、下草はあまり生えていません。

様々な高さや種類の木や草が生えている山は、
根がしっかりと地中深くまで伸びて、土の中で水と空気が循環しています。

1種類の木しか植っておらず、下草がなく、根が剥き出しになっていると、
地面から深さ数十センチのところで根が絡み合い、水と空気の循環がうまくできません。

山をこの状態で放置しておくと、山が崩れやすくなり、土砂災害につながります。
人と山のつながりがほとんどなくなってしまった現代で、私たちに何かできることがあるでしょうか?山とのつながりが密接にあった、人々の暮らしにヒントがあるかも…!

途中でいい匂いのする葉っぱを発見!森の植物に癒されます。

黒い斑点が特徴のクロモジ。橋本さんが教えてくださいました。

続いては、チェーンソー体験を行いました。
ながはまマッチングセンターの中川さん、竹田さんにお世話になりました。

初めてのチェーンソーにドキドキ!機械を扱う際は、手順をしっかり守り、丁寧に行います。

まずはエンジンをかけるところから。力がいるので、中々かからない人も多いのだとか。

栗や杉など、3種の木を切りました。匂いや切る時の感触が違います。

体験の後は、大浦湖岸へ。

一昨年に訪れた際は、2022年の豪雨により、たくさんの流木が流れ着いていました。
現在は流木の数が減ってきています。

流木はなぜここに流れ着いたのでしょうか?山とのつながりが見えてきます。

拾ったものを見せ合いっこ!
ここからどんな想像ができるだろう…どんな作品ができるかな。

最後は江北図書館へ。
館長の久保寺 容子さんにお話ししていただきました。

木ノ本駅前に位置するこの図書館は、120年もの歴史がある、滋賀県で最も古い私設図書館です。
2022年にはクラウドファンディングを行い、集まった資金で修繕をするなど、
たくさんの人に応援されながら、運営を続けておられます。
久保寺さんは、ここで様々な方が交流できるようなコミュニティづくりの場としての図書館づくりを続けています。

新しくできたLib+(リブプラス)は、カフェを併設した多目的スペースで、ゆっくりしたり、イベントを開催したりと様々な使い方ができるそう。
「図書館にいろいろなものをプラスして、新たなものが生まれる場所になったら」と、名付けたそうです。

この日も中学生がおしゃべりをしてゆったり過ごしていました。

フィールドワークの日はあいにく、併設のつるやパン(長浜市木之本町の地域のパン屋さん)はおやすみ。
学生は残念そうでした。授業外でも個人フィールドワーク推奨ですよ〜〜!

山の現状を知り、林業の一部を体験し、湖岸で漂流物を拾い集め、図書館という新たなコミュニティの場を訪れました。

それぞれの場所で感じたこと、触れたもの、そのつながり、
そして自分自身の持っているモノコトを組み合わせて、アイデアを出してみてくださいね!

次週からは、学生が個人個人でアイデアを考え、皆で共有。
その中からアイデアを選んだり、組み合わせたりして、グループ制作がスタートします。

グループ制作は今回の授業で最後です。
誰かと共に作る楽しさや大変さをたくさん味わってくださいね!

レポート:井上 実奈美(地域実践領域 アシスタント)

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