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2年生、針江で見つけた地域の素材は…?-地域実践演習1・2レポート①-

2年生、針江で見つけた地域の素材は…?-地域実践演習1・2レポート①-

本格的に夏到来!

地域実践領域は、暑い中でも元気にフィールドワークを行っています!(熱中症に気をつけながら!)

 

2年生の授業「地域実践演習1・2 地域の素材でつくる2」の様子をレポートします。

今回のフィールドワーク先は「滋賀県高島市針江地区」です。

重要文化的景観「高島市針江・霜降の水辺景観」 高島市WEB サイトより

今回の授業では、地域企業と連携し、「地域の素材・資源」とは何かを、リサーチ・体験を通して探ります。

高島市針江地区の地域企業「針江のんきぃふぁーむ」さんにお世話になります。

まずは、針江のんきぃふぁーむの代表石津大輔さんに、高島針江の暮らしについて・石津さん自身について・農と農業についてお話をお聞きしました。

針江のんきぃふぁーむ
滋賀県高島市針江地区で有機農業に取り組まれている農家さんです。お米を栽培しており、他にはマクワウリ栽培、お餅、おはぎやおかきなどの加工品も販売されています。https://nonkifarm.com/(どれもとっても美味しいのですが、私は玄米餅にはまり中です…🤤)

石津さんが運営するお宿「宿り森」にて、お話をお聞きしました。

フィールドワーク2日目:農作業の体験①

今回は「名前のない作業」を体験しました。
「田植え」「稲刈り」などの誰もが知っている作業ではなく、「名前のない作業」。
他の農作業と何が違うのでしょうか。
石津さんがそのような言葉で表現している意味を考えながら、学生たちは取り組んでいきます。

苗と苗の間からわさわさと生えてる草たちを取り除いていきます。お米の生育にとってとても大切な作業です。この作業は一回限りではなく、数回に渡ります。

一方で一般的な農業では、除草剤を散布することにより草の発生を防ぎます。
石津さんの田んぼでは、除草剤散布ではなく、人の手(や除草機)で草を取り除きます。なぜこのような、手間のかかる方法を選んでいるのでしょうか。その思いや意味を考えることが研究のヒントにつながっていきます。

専用の道具を使用して、草を取り除きます。

自然な状態に近い田んぼでは、多様な生き物が住んでいます。

フィールドワーク3日目:農作業の体験②

今回はこちらの黒い大きなシートを巻いていきます。このシート上に水をはり、お米の苗を育てるそう。田植え後は、このシートを片付けるのですが、それがとっても重労働です。

6人で息を合わせ、丸めていきました。バランスが大事で、引っ張る人・丸める人が呼吸を合わせないと、綺麗に丸まりません。じめっとした空気の中での作業だったので大変そうでしたが、最後は達成感に満ちた表情をしていました。

そんな大変な作業の後は、なんとご褒美のご飯が!!
針江のんきぃふぁーむで作ったお米の、炊き立てご飯を用意してくださっていました。ご飯のお供もたくさん!

普段食べるご飯よりも、汗をかき、働いた後のご飯だったので格別でしたね。お米を作った本人を前に、お米の説明も聞くことができ、さらに美味しさが増したのではないでしょうか。

炊き立てご飯ご対面の瞬間。みんなでパシャリ。

滋賀旭27号(白米)と古代米の黒米をミックスしたもの・ご飯のお供たち(学生撮影)

「稲刈り」や「田植え」をしたことのある学生はいましたが、今回行ったのは、「名前のない作業」。
当たり前ですが、田植え、稲刈りの他にも、お米を作るための農作業はたくさんあります。苗づくり、苗管理、田おこし、水の管理、草取り、肥料撒き、畦道の草刈り…お米ができた後も、干し場の準備や脱穀、籾摺り、保管、販売、などなど、これらの作業と作業の間にある「名前のない作業」も
まだまだたくさんありそうです。

お米づくりの一端を体験することで、普段食べているものに対して、今までとは異なる感覚を持ちます。
食べることは生活に直結することなので、今まで日本人が行ってきた農的な暮らしや、現代の自然から離れた暮らしについて、そこから「じゃあこれからの時代の暮らしは?」と考えるきっかけになったのではないでしょうか。


私も去年からお米作りに挑戦していますが、実際にやってみて、苦労や見えなかった部分が顕になってきます。「やってみなければわからないこと」を、実感しています。

地域実践領域では、「実践」を大切にしています。想像や、調べたこと、誰かが言っていたこと、でまとめるのではなく、「自分でやってみた」ことを元に、自分の言葉で、表現していきましょう。

地道で、大変で、一筋縄では行かないこともありますが、その実践は必ず自分の元になっていきます。これからも一緒に実践していきましょうね!

さて!体験の後は制作スタートです。
今回も個人制作。
学生それぞれがテーマを持ち、フィールドワークを引き続き行って制作を進めます。

どんな企画や作品が生まれるのかお楽しみに。
次回は制作と合評の様子をレポートします。

レポート:井上 実奈美(地域実践領域 アシスタント)

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