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加藤先生レポ:三井寺千団子祭りを取材しました

加藤先生レポ:三井寺千団子祭りを取材しました

5月19日(土)、三井寺の千団子祭りを取材してきました。

千団子祭とは、三井寺の守護神である鬼子母神(訶梨帝母)を祀る祭礼です。鬼子母神は、自らの子供を千人も持ちながら、人の子どもを取って食べるという悪神として知られていましたが、ある時、お釈迦様に自分の子ども(一人)を隠され、その大いなる悲しみを知って改心し、以後、人間の子どもの成長を守護する、また、安産の女神として尊崇されてきました。

三井寺では、鬼子母神の千人の子どもたちのために千個の団子を奉納して、地域の子ども達の安寧を祈るというこの祭礼が、600年も続けられてきたと伝えられています。

千団子祭りの当日は、護法善神堂(市指定文化財)に安置されている鬼子母神(訶梨帝母)が開帳され、10時から法要が営まれます。そのあと、堂の前にある放生池で「放生会」が行なわれました。

「放生会」とは、亀の甲羅に子どもの名前を書き、健やかな成長を願って池に放つというものです。子どもたちと一緒に、お父さん、お母さんが亀に名前を書いて放生する姿がありました。

また、お堂の周りには、植木市や様々な屋台が並び、ステージでは南京玉すだれやガマの油など懐かしい芸能が披露されていました。

総本山三井寺Webサイトはこちら

報告:地域実践領域准教授 加藤賢治

総本山三井寺山門
護法善神堂で法要が営まれました。 三井寺長吏をはじめ、地域実践領域招聘教授である執事長の福家俊彦氏も参列されていました。
三井寺広報僧「べんべん」
お堂の前の「放生会」の受付です。手続きをして亀を放生します。
亀の甲羅に子どもの名前を書いてもらいます。
待機している亀さんたち。
放生池の前で般若心経が唱えれます。
専用のすべり台に乗って亀は放生されます。子ども達の健やかな成長を願って。
境内に並ぶ植木市
採れたて野菜
ステージではひょっとこ踊りの懐かしい芸能が披露されていました。昭和初期にはここに仮設の芝居小屋が立っていて、この日限りの貴重な地域の娯楽になっていたそうです。
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