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[2年生]針江の地域で素材探し「名前のない仕事」 in 針江のんきぃふぁーむ
「針江のんきぃふぁーむ」で素材探し
今回は高島市の新旭町針江地区にある、「針江のんきぃふぁーむ」にお邪魔しています!
ここでは米農家さんの仕事を体験させていただき、針江の地域を通して素材を活かした作品づくりをする授業になります。
針江のんきぃふぁーむでご指導いただくのは地域実践領域の招聘教授である石津 大輔(いしづ だいすけ)先生。
石津先生は針江のんきぃふぁーむの代表をされており、農薬を使わず人にも環境にも優しいこだわったお米づくりをされています。

▲ガイダンスの様子。
💡Tips💡
針江という地域は綺麗な湧水があり、地域住民には「生水(しょうず)」と呼ばれています。
その生水を飲料や炊事などの生活用水として利用するための「川端(かばた)」と呼ばれる水場が家の中にあります。


▲ 川端(かばた)の写真。
ガイダンスを行った古民家の中で発見!ずっと湧水が出てきます。不思議な光景です。
外の気温が30度を超えているのに、とっても冷たいです!
「名前のない仕事」を体験する
「お米づくり」と言われて思いつく作業内容はなんでしょうか?
田植え?稲刈り?コンバインに乗る?
針江のんきぃふぁーむで体験させていただく仕事は「名前のない仕事」。
名前はなくても、お米づくりに重要なお仕事です。
今回体験させていただいたのは3種類の名前のない仕事。
それぞれ簡単に紹介していきます!
🌾名前のない仕事①🌾
「苗箱洗い」




苗箱をひたすら洗い続ける仕事。
汚れがひどいものはブラシを使ってこすり洗いをし、綺麗になったものを機械に通してさらに綺麗にします。洗った後の苗箱はどんどん積み上げていきます。(台に登らないと届かないくらい大量の数です!)
🌾名前のない仕事②🌾
「雑草除去作業」

突然ですが問題です!
この輪っかがついた棒は、何に使う棒でしょうか?
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答えは雑草除去に使用する棒でした!


除草剤を使わないので、田んぼに雑草が生えます。雑草が生えると苗に栄養が行きにくくなるそう。
そのため、苗と苗に生える雑草をこの棒を使って雑草を取っていきます。
(ちなみにこの棒に名前はないそうです。学生は「粘土ほるやつのデカい版」と名前をつけていました)

💡Tips💡
この写真の泡の部分にご注目!
田んぼに足を入れるとこのように、ブクブク…と泡が出てきます。
この泡はメタンガス。このガスを抜かないと作物に悪い影響が及ぶそうです。
(苗が呼吸する→土の中の酸素が少ない状態になる→メタン生成菌が活発になる→有機物を分解する時にメタンが生まれる…という仕組みです)
二つ目の仕事は田んぼの中に入って雑草を除去しながら、土を踏んでメタンガスを放出するというものでした!
🌾名前のない仕事③🌾
「苗を育てた場所の片付け」
三つ目は苗を育てた場所の片付け。
次の苗を育てるために、田んぼと並行して準備を進める必要があります。


まずは「パッカー」と呼ばれる留め具を回収します。
「景色に紛れ込んでいるので探すのが大変だった」と学生さんは言っていました。

次に雑草よけのために引かれた黒いビニールシートを片付けます。
とても大きいので「せーの!」と力を合わせてみんなで協力して引き上げます。


ぐるぐる巻いていき、リボン結びで両端を絞り…


端に置いて完成。とても重かったそう。
以上、名前のない仕事の紹介でした!
今回の「地域の素材でつくる」授業では、何を作るかは自由。
この体験を踏まえて、針江の素材は何なのかをしっかり考えて作品づくりに繋げていけるといいですね!

地域実践領域
アシスタント 永野
地域実践領域(招聘教員) 教授
石津大輔 ISHIDU Daisuke
針江のんきぃふぁーむ( https://nonkifarm.com ) 代表。
2005年より実家である高島市針江地区「針江のんきぃふぁーむ」で就農。
3年目から、環境への負担を軽減するために実践していたお米お米の無農薬無化学肥料栽培を徹底している。
販路開拓や講演活動などにも精力的に取り組んでいる。