地酒職人から学ぶ!地域を愛する0から100の地酒造り
こんにちは!アシスタントの永野です。
3年生の授業「地域実践学3(担当:田口真太郎先生)」にて、地域実践領域招聘教授の講義がありました。
この授業では、地域で活躍されているキーパーソンをお招きしてお話を聞きます。
早速こちらのレポートをしていきます!📝
バックナンバーはこちら👇
▷第一弾「井上仏壇」より井上 昌一先生の講義
▷第二弾「中川木工芸 比良工房」より中川 周士先生の講義
今回は「冨田酒造」より冨田 泰伸(とみた やすのぶ)先生にご登壇いただきました。
冨田先生は地域実践領域招聘教授であり、長浜市木之本町にある450余年の歴史を持つ滋賀の古酒蔵、「冨田酒造有限会社」の専務として、天文年間創業の造り酒屋15代目蔵元をされています。

テーマは「『地』酒をつくる」。
冨田酒造がある木之本町は、雪がよく降るため地下水が豊富で、自然豊かな土地です。
そんな土地の良さを活かし、冨田先生は地域との繋がりも大切にしながら「滋賀県木之本を地酒を通して伝える」という取り組みをされています。
お話いただいた内容をダイジェストでご紹介していきます!🏃♀️
「滋賀県産の酒米だけで地酒をつくる」ということ。

元々は他県産の酒米を使用して酒造りを行っていた富田酒造さん。
冨田先生は酒造りをしていく中で、地元木之本の良さをもっと発信したいと考えるようになったそう。
それにより他県産の酒米ではなく、地元の米農家さんと連携し地酒を造って販売されるようになったそうです。
農薬や化学肥料を半分以下にした環境にこだわった滋賀県産のお米だけを使用し、地酒を通して滋賀の「米・水・風土」の良さを世界に伝える取り組みをされています。

▲木之本の風土を説明する冨田先生。
写真を見ての通り、山に囲まれているからこそ雪が溶けて山に浸透し、地下水となるようです。
滋賀木之本を感じられるこだわり抜かれた地酒と聞くと、なんだか風情を感じて美味しそう!と思ってしまいますね✨
フランスのワインの売り方を参考にしてみる。
冨田先生はフランスのワインの売り方として、「ワインを通して土地を表現している」という特徴があることに目をつけたそう。
フランスでは土地性を大事にしており、土地性がワインの価値に繋がるというものなんだそうです。

▲フランスのワインマップを見ながら解説する冨田先生。
そんなワインづくりが地酒づくりと似ていると感じ、酒米を作っている田んぼの調査を行ったりしたそうです。
(気温を測る、水の起源を調べる、隠れた・見えない性質を見える化するなど)
まさに「地酒を通して土地を表現してみる」。
フランスの考え方を取り入れて地元に落とし込んでみるというアイデアがとても面白いと感じました💡
「地酒を通じて日本の伝統・文化・食や地域の魅力を創造し、地元を元気にする」をモットーに、酒をただ作るだけではなく、0から100までの酒造りを目指して土地のブランディングから地域との繋がりを大切にされているとのこと。
日本酒のインバウンド需要が高まる中、土地からブランディングすることでストーリー性を海外の方向けにもアピールできる考え方が非常に柔軟だと感じました。
ちなみに冨田先生は「今の若い人は日本酒を飲むきっかけが少ないため、何か考えたい」と仰っていました。
これからの冨田先生のアイデアが気になりますね…!
皆さんはこれを気に、日本酒を飲んでみてはいかがでしょうか?🍶
(お酒は20歳になってから飲みましょう!)
冨田先生、お話いただきありがとうございました!
【ゲストスピーカーのご紹介】(地域実践領域招聘教授)
冨田泰伸 Yasunobu Tomita
「冨田酒造有限会社」専務。天文年間創業の造り酒屋15代目蔵元。
他県産の山田錦に頼っていた酒米を、滋賀県産のみの酒米に切り替えたパイオニア。
伊吹山地の伏流水と、地元篤農家の減農薬栽培米を主に使ったこだわりの名酒「七本鎗」を醸造しながら、新商品の開発を通して地域文化の発信を積極的に行う。
冨田酒造有限会社 https://www.7yari.co.jp/

地域実践領域領域
アシスタント 永野